形成外科　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　形成外科では、主に体表面にある目に見える部位の変形、組織欠損および醜状に対する治療を行います。

1. 外傷、外傷後変形（けが、やけどなど、またはけがや手術の傷跡、変形）
   体の表面のけが、傷などはすべて形成外科の治療分野です。たとえば、擦り傷、切り傷、やけど、それに交通事故などにより皮膚がはがれてしまった場合などが対象となります。特に、顔面の外傷は全般的に治療を担当し、けがなどに加え、顔面骨骨折も形成外科で治療を行います。また、以前のけがの傷跡で、ケロイド状（傷跡が盛り上がった状態）になったもの、ひきつれをおこしているものなども形成外科の治療分野です。
   形成外科では、整容面に注意を払い治療を行っており、手術後の傷跡もできるだけ目立たなくするよう、留意しております。
2. 腫瘍、腫瘍手術後変形（皮膚のできもの、またはその手術後の傷跡や変形）
   主に体の表面の良性、悪性の腫瘍を切除したり、切除後の欠損を、できるだけ機能や形態を損なわないように手術で作りなおし(再建)ます。再建は自分自身の他の部位から皮膚や脂肪・筋肉といった組織を採取して、作り直す手術を行います。たとえば、乳がん手術後の乳房欠損に対して、顕微鏡を用いた特殊な手術方法で乳房再建を行うことができます。
3. 表在性先天異常（生まれつきの体の表面の形や色の異常、あざなど）
   体の全部位における形態・色に関する生まれつきの異常も形成外科で治療します。
4. 美容外科
   原則として当院では行っておりません。